人工知能に関する書籍や記事などをずいぶんと目にするようになった。中には、近未来SFに近いような話もあるし、極端に偏った議論もあり、実際に起こっていることが、なかなかわかりにくい。

そんな中で、この分野の最先端研究者の手による本書は、とても客観的かつわかりやすく書かれており、お勧めしたい1冊だ。

往々にして、研究当事者の議論は、難解であったり、あるいは思い入れの強い主張が展開されがちだ。それに対し本書は、今までの研究の歴史を踏まえて、今現在、どこまでのことがわかっていて、何ができるようになったのか、何が難しく何がまだできないのかが、極めて冷静な視点でわかりやすく書かれている。これはとても貴重なことだ。

【関連記事】
人間の仕事は人工知能に奪われるのか
シンギュラリティ -約30年後の「何が起こるかわからない1日」
人工知能が人間の脳を鍛える日
不老不死も実現!? 恐るべき30年後の世界の全貌
「無人タクシー」は実現するか