ゴルフボールのような一般的な商品を大量に買うのであれば、米国のウォルマートのような総合スーパー系の通販サイトでも充分に円高メリットが得られる。この機会を捉えて国内では販売されていない商品を入手するとお得度は倍増する。

例えば、米国のアマゾンのような通販サイトでは、ドコモでもソフトバンクでも使えるSIMロックが解除されたiPhoneやiPad2を販売しているが、日本の住所には送ってくれない。そこで商品の受け取りは海外旅行と組み合わせた裏技を使う。旅行先は旅行代金の安いグアム。日本にいる間に米国の通販サイトに注文を出し、商品の送り先をグアムの宿泊予定ホテルの住所等にする。米国本土とグアムでは相当な距離があるが、通販サイトによっては国内扱いにしてくれることも。商品の到着までに1週間程度の時間がかかるので早めにオーダーを出して、チェックインの日を配送日に指定しよう。

労力はかかるが、最もお得度が高い「松」は、海外旅行先でショッピングして円高メリットを得る方法だ。行き先はハワイがベストだろう。世界最大規模のショッピングセンター「アラモアナ」へ行くと全商品が“3割引き感覚”で買える。円換算した価格が国内の3割程度安く感じるという意味だ。

ただし行く時期を選ぶこと。ショッピングのベストシーズンは10、11月の2ヵ月間。サイクリングイベントの「ホノルルセンチュリーライド」が開催されるのが9月、「ホノルルマラソン」開催が12月なので、端境期となる10、11月は日本からの旅行客がオフシーズンになりツアー代金が安くなる。

海外の大学や大学院、語学学校の通信教育も安くなっている。グローバル化の中、こういった自己投資で将来の収入確保や地位の向上につなげられれば、最も効果的に円高メリットを享受できる方法だといえよう。

(山本信幸=構成)