数年前から、FXにはまる日本の専業主婦たちが、為替相場に影響を与えるほどの額を動かす「ミセス・ワタナベ」として世界に知られるようになった。しかし、夫の扶養に入っている主婦がうかつにFXに手を出すと痛い目に遭う可能性があることをご存じだろうか。

40代で年収800万円(税引き前)の会社員の夫、専業主婦の30代の妻、16歳と13歳の子供2人の家庭を例に説明しよう。妻に収入がない場合、夫は社会保険料控除99万7310円、基礎控除38万円、配偶者控除38万円、配偶者特別控除0円、扶養控除(子供2人)38万円、生命保険料控除5万円、個人年金保険控除5万円を受けて、所得税を32万5000円納めることになる。