共栄火災海上保険 杉中洋文社長(すぎなか・ひろふみ)
1952年、和歌山県生まれ。77年に慶應義塾大学経済学部卒業後、全国共済農業協同組合連合会(JA共済)入会。同会全国本部市場運用部長、全国本部関連事業部長を経て、2008年6月に共栄火災海上保険常務取締役。14年6月に同社代表取締役社長に就任。
最近、名店の味が日本全国で手に入るようになりました。地方に出張することも多いので、手土産は東京土産だと伝わりやすく、地方で手に入りにくい品を選ぶようにしています。
銀座・和光の商品は、銀座のシンボルである同社の時計塔が手提げ袋や箱に印刷されているので、東京土産として最適です。なかでも「もなか」は、銀座の和菓子の老舗・空也の5代目山口彦之氏の監修。私は空也上人の「山川の末(さき)に流るる橡殻(とちがら)も身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」(※)という歌を座右の銘にしていますので、縁を感じます。
単身赴任の方には、新橋にある佃煮の老舗、玉木屋の「懐石茶漬」をお渡しします。鯛や紅鮭など、魚の切り身が入った1食ずつ個包装のお茶漬けです。ご飯に載せてお湯をかけるだけなので、料理をあまりされない方にも喜んでいただけます。
和菓子好きな方で、当日召し上がっていただける方には、虎ノ門にある岡埜栄泉の「豆大福」を。ここでしか手に入らないうえ、午前中に売り切れてしまうこともあるので、朝9時の開店前から秘書に並んでもらうこともあります。
※意味:一身を犠牲にするだけの覚悟で臨まなければ、物事を成し遂げられない
銀座・和光 もなか
9個入り3240円(税込)/空也5代目山口彦之氏監修のもなか。餡と種(皮)が別々になっており、食べるときに餡を挟むので、サクサクと香ばしい食感が味わえる。餡は北海道産の小豆にザラメ糖を使用し、すっきりとした味わい。
新橋 玉木屋 懐石茶漬詰め合わせ
8袋入り3888円(税込)/新橋にある、創業233年の佃煮・煮豆店の懐石茶漬け。鯛、平目、浅利、穴子などの海の幸を、保存料や添加物を使わず、独自製法で茶漬けに仕上げている。1食ずつの個包装で、冬は熱湯、夏は冷水をかけて楽しめる。
虎ノ門 岡埜栄泉 豆大福
1個249円(税込) ※希望個数で詰め合わせ可能/宮城県産の特上米を使用したつきたての餅に、北海道産の赤えんどう豆を加え、自家製小豆のこし餡をぎっしり包んだ豆大福。大正元年に創業して以来の人気商品で、当日売り切りのため、予約がお勧め。