女性活用、女性登用が叫ばれる中で、現場をあずかるマネジャーたちはこんなに困っている。人には言えない彼らの胸中を聞いてみると……
A部長(情報・通信業)「営業は時間通り完結しない仕事。なのに5時に帰られると困るよ」
B部長(電機メーカー)「管理職を外された男性社員にはマグマのように不満が溜まってる」
C部長(ゼネコン)「女性同士の妬みで起きるバトル。これこそ陰湿で激しいよ」
D部長(食品業)「周りへの配慮と仕事に対する責任感が足りない女性はいらない」
E支店長(金融業)「組織で泳ぐのが下手な女性は、一番苦手。昇進させられないね」

産休・育休の穴埋めをどうするのか

【A部長】安倍総理が「3年育休」や「だっこし放題」を謳う一方で、女性の活躍や登用を推進しなさいと言っているけど、矛盾しているよね。3年も育休をとったら逆にスキルは鈍るし、活躍できっこないよ。ビジネスの変化が激しい時代に、3年後に戻ってこられても仕事についていけないし、何より現場が困る。

【B部長】そう。実際に3年後に職場に復帰した女性がいたが、かつての同僚の男性が主任から係長になっていた。それなりに一生懸命に仕事をしても、ブランクがあるから同僚に追いついていけない。そのうち「なんであの人が私より偉くなっているの、これって逆差別じゃないの」と言い出したのには困ったよ。彼女は時間が止まったままだから、同僚が3年の間に成長したことを実感として受け止められないんだ。