女性活用、女性登用が叫ばれる中で、現場をあずかるマネジャーたちはこんなに困っている。人には言えない彼らの胸中を聞いてみると……
A部長(情報・通信業)「営業は時間通り完結しない仕事。なのに5時に帰られると困るよ」
B部長(電機メーカー)「管理職を外された男性社員にはマグマのように不満が溜まってる」
C部長(ゼネコン)「女性同士の妬みで起きるバトル。これこそ陰湿で激しいよ」
D部長(食品業)「周りへの配慮と仕事に対する責任感が足りない女性はいらない」
E支店長(金融業)「組織で泳ぐのが下手な女性は、一番苦手。昇進させられないね」

【C部長】いくら登用を叫んでも建設業の環境では女性管理職を増やさないといけないと感じている男性社員は現実的にほとんどいないと言ってもいいよ。世の中がそうなってきているから、うちもそうなるのかなという程度。本音では女性に務まる仕事ではないと誰もが考えている。でも経営陣は経済団体を通じてお宅もやってよと言われて、やらないといけないという意識がある。それで無理矢理下駄を何足か履かせてみて女性管理職をつくるしかないわけだが、現場の意識と相当乖離している。一方、女性はといえば、もちろん女性の管理職もいるが、彼女たちがはたして経営者にまでなりたいと思っているかといえば、皆無だと思うね。

【B部長】会社としては、世間体を取り繕うために無理矢理下駄を履かせて女性管理職を増やそうとしているが、その分、男性社員の中にはマグマのように不満が溜まっているのも事実だ。私も現業部門から女性の管理職を出せと上に言われて、しかたなく管理職にしたことがあるが、外された連中の不満は相当なものだった。