ビジネスの場面では、作家のような文章力はいらない。要点をまとめる論理力。数字を駆使した説得力。読み手の興味をかきたてるコピーライター的センス……。達人によるビフォーアフターで、「通る文書」のつくり方を身につけよう。
プロデューサー おちまさと氏

マラソン大会に出場するときは、事前のトレーニングが欠かせません。ところが企画書を書けと言われるとすぐ机に向かってしまう人が多い。これは練習しないまま大会に出場してしまうのと同じです。

企画とはいわば記憶の複合で、頭の中に散らばっている「これは面白い」という気づきのピースが2つ以上くっついて生まれます。日々、人と違う視点で物事を見て、「気づき」を重ねる努力をしなくては生まれません。

ただし、誰もが見ている部分をくっつけても、相手に「そんなの俺だって思いつくよ」と言われるのがオチ。一番重要なのは「何でこんなことを思いついたんだろう?」と思わせることです。普段道を歩いていても、人と違う視点で物事を見るクセをつけ、それらを記憶しておいて必要なときに結合させる。「出どころのわからない企画」と僕は呼んでいますが、実は出どころはちゃんとあります。