「結論はなんだ? まず結論は?」

ジャパン・フラッグシップ・プロジェクト社長 三木雄信氏

1998年に三菱地所からソフトバンクに転職した私は、孫正義社長に提案を行おうとして、何回この言葉を投げつけられたことか。提案書に気の利いたキャッチコピーを付け、内容を裏付ける詳細なデータで補強したつもりでも、孫社長の心を最初の10秒で掴めなくてはだめ。「もういい」と一言。あとは目を通してもらえず、話も聞いてもらえない。

いまでこそソフトバンクは押しも押されもせぬ大企業だが、当時はヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源が不足しがちなベンチャー企業にすぎなかった。効率よく仕事を進めて、いかに大きな成果を挙げていくかに血眼になっていた。要領を得ないプレゼンに付き合っている余裕など、孫社長にはなかったのだ。