勉強する際には「体」「目」「手」「耳」「口」を使う。それらをA4の横軸に置き、縦軸には「睡眠」「朝食」「通勤」「仕事」など1日のスケジュールを組み入れた表をつくって、どの部位がいつ空いているのかを分析する。もう1つのA4では縦軸を「本(参考書)」「携帯プレーヤー」などの勉強道具(教材)に変え、どの道具だと何の部位を使って勉強するのかを分析していく。そして、その2枚を組み合わせると、どの時間帯でどんな道具を使った勉強ができるのか一目瞭然になる。

私が1つ1つのA4シートをバラバラに使っているわけではなく、組み合わせることで新しい活用方法や価値を生み出し、一段上のアウトプットを出すことがわかってもらえただろうか。とはいっても、決して難しいことではない。「これからはA4 1枚でいこう」と仕事の“作法”を一度決めてしまえば、シンプルなものだけに誰でも実践できる。ぜひ活用していただきたい。

ジャパン・フラッグシップ・プロジェクト社長 三木雄信
1972年、福岡県生まれ。久留米大学附設高校から東京大学経済学部卒業。三菱地所を経て98年ソフトバンクに入社、27歳で社長室長に就任。同社では孫正義社長の右腕として活躍、新規事業立ち上げ、企業買収など数多くのプロジェクトマネジャーを務める。現在は独立し、上場企業の社外取締役、日本年金機構(旧社会保険庁)の理事なども兼務している。著書に『「A4一枚」仕事術』『A4一枚勉強法』『孫正義 奇跡のプレゼン 人を動かす23の法則』。
(構成=伊藤博之(プレジデント編集部) 撮影=向井 渉、飯田安国)
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