「これからのビジネスパーソンにぜひ読んでほしい」――。働き方のカリスマ、リンダ・グラットンさんが紹介する「未来が見える本」。
※第1回はこちら(http://president.jp/articles/-/13342)
※第2回はこちら(http://president.jp/articles/-/13364)
※第3回はこちら(http://president.jp/articles/-/13404)
テクノロジー ――技術のトレンドを知り、生活がどう変わるか予測しよう
■ポスト・ヒューマン誕生
レイ・カーツワイル/日本放送出版協会
人間のアイデンティティとは。かつて絵空事だった完璧な人工知能は、IT技術の急速な発展により現実味を増している。チェスにおける人間の敗北を正確に予見したレイ・カーツワイルは、2045年に「技術的特異点」が訪れるという。コンピュータの計算能力が全人類の知能を超え、人類は指数級数的な進化のフェーズに移行する。生物の概念がまったく塗り替えられたとき、拡張された人体はナノテクノロジーにより保守され、悲願であった不老不死を達成する。まったく想像しえない世界。そんな未来がすぐそこまで迫っているのだ。進化の果てには、いったい何が待っているのだろうか。
■ザ・サーチ
ジョン・バッテル/日経BP社
ネットと人間の関係を変え、世界を変えたグーグル。彼らがなぜ巨大な影響力をもつに至ったかを克明に描く。
■楽観主義者の未来予測
ピーター・H・ディアマンディス、スティーヴン・コトラー/早川書房
悲惨な未来予測が跋扈する中、あくまで楽観主義を貫く。よりよい世界を築く方策はいくつも用意されている。
(溝上憲文=構成)