『アメリカの終わり』 フランシス・フクヤマ著 講談社

アメリカの時代が終焉し、同国の行動が問われているという意味の日本語タイトルがいい。英語の原題は「岐路に立つアメリカ」だ。

2年前に上梓された同書だが、かつてネオコン(新保守主義)の論客だった著者が、同主義やブッシュの政策を批判している。単独主義的な行動より、国際的共同行動を選ぶべきとの主張だ。