平野国臣(ひらの・くにおみ)
1828~64年。福岡藩士として江戸、長崎に赴任する。31歳で脱藩し、志士として活動、僧月照と入水した西郷を助け出した。薩摩藩主への建白書『回天管見策』を著すが、下関で捕縛され、出獄ののち生野にて挙兵。京都に護送され、37歳で斬首された。
1828~64年。福岡藩士として江戸、長崎に赴任する。31歳で脱藩し、志士として活動、僧月照と入水した西郷を助け出した。薩摩藩主への建白書『回天管見策』を著すが、下関で捕縛され、出獄ののち生野にて挙兵。京都に護送され、37歳で斬首された。
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心を奮い立たせる三カ条
心を奮い立たせる三カ条
幕末維新の英傑といえば、普通は坂本龍馬や西郷らが浮かぶ。私自身、ファンの一人だ。が、それと並んで平野国臣の名を挙げるのは、たとえ有名ではなくとも、最初に行動を起こした人々を大切にしたいという思いが強くあるからだ。
歴史は大きな成果を導いた人々がメーンキャストで語られるが、そこに至る過程には多くの先達の足跡があり、総体が維新の運動だったと私は思う。野球に例えれば、9回裏に逆転満塁ホームランを打った選手だけがヒーローではなく、満塁ホームランが生まれるには、凡退も含めてそれまで打席に立ち、守備についた全選手の思いと行動が必要なのだ。
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(構成=勝見 明)


