「しんきゅうさん」で消費電力を比較する
家電を省エネ効果の高いものに買い替えたい――そんなときのポイントは、とりわけ消費電力の大きいものに的を絞ること。具体的には、冷蔵庫、エアコン、テレビ、照明器具の4つです。
これらについて総合的に検討できるのが、環境省のウェブサイト「しんきゅうさん」。名前の通りの新旧製品の消費電力を比較できます。「けっこう古いけどまだ使えるし、どのタイミングで買い替えたらいいかわからない」という場合は、「2000年製、300リットル」というように現在使用中のものと、買い替えたいものの条件を入力すると、年間で何万円電気代が違うかが出てきます。あくまでも目安ですが、参考になるでしょう。
4つの家電のうち、とりわけ冷蔵庫は24時間電源を入れっぱなしです。したがって冷蔵庫を省エネ効果の高いものに買い替えるのは節約効果が非常に大きい。悩むくらいなら買い替えたほうがいいことがほとんどです。
次はエアコンについて。よくメーカーによる「年間○円もお得」という宣伝文句がついていますね。実はこれ、冬場の暖房にもエアコンを使うという前提で算出した数字。エアコンの消費電力は冷房よりも暖房のほうが倍くらい多いので、エアコンは夏場の冷房しか使わないというお宅にはあまり関係ありません。もちろん昔の製品に比べれば節電にはなっていますが、「年間○円」を鵜呑みにしないようにしてください。
テレビを買い替えるときのポイントは、画面の大きさです。いまはテレビの価格が安くなっているので、「少しでも大きいものを」と思ってしまいますが、画面が大きければそれだけ消費電力も大きい。これはプラズマも液晶も同じです。また韓国製や中国製の安価でスタイリッシュなテレビが増えていますが、省エネ性能という点では日本製のほうが断然優れています。単純に価格やデザインで選ばないほうがいいでしょう。