「勝手提携」でアマゾン利用を促進
「Amazon.co.jpをご利用の場合、最大2.3%のポイント還元を実現!」。2011年12月の発行開始以来、クレジットカード業界で話題を集めている「リーダーズカード」のうたい文句である。
ほとんどのクレジットカードでは利用時に「ポイント」が付与される。たとえば「決済金額100円につき1ポイント、500ポイントで500円の商品券と交換できる」といったカードであれば、ポイント還元率は1%になる。業界の標準値は0.5%といわれているが、最近、1%超の高還元率カードが次々と登場している。
ブームを牽引しているのは、中堅カード会社のジャックス。冒頭で紹介した「リーダーズカード」の発行元だ、同社はユニークなカードをいろいろと発行しているが、とりわけ業界を驚かせたのが「漢方スタイルクラブカード」という漢方薬局との提携カードだった。このカードは、提携先の商品券と交換した場合には3.5%、カード利用金額からの値引き(Jデポ)の場合には1.75%と、飛び抜けて高い還元率を誇る。年会費は初年度が無料、2年目以降は1575円だ。情報誌などでは「ポイント還元率最強カード」としてよく取り上げられるが、漢方薬局というあまり馴染みのない業種との提携カードだからか、それほど人気が広がらなかった。
そこで投入されたのが「リーダーズカード」だった。アマゾンの利用分は実質2.3%、通常のカード利用では1.5%という高還元率をブチ上げた。年会費は初年度が無料、2年目以降は2625円だが年間50万円以上の利用があれば翌年無料になる。