このカードが特殊なのは、実はアマゾンとの提携カードではない、という点だ。特定の店舗で還元率が高くなるカードは、通常はカード会社と店舗が提携を結んだうえで発行される。ところが「リーダーズカード」はジャックスとアマゾンの間で提携があるわけではない。いわば“勝手提携”なのだ。実際、ジャックスのホームページでも「提携カード」ではなく「プロパーカード」の欄に掲載されているし、券面のどこにもアマゾンの名前はない。関わりがうかがえるとすれば、券面の世界地図の中にアマゾン川がかすかに水色で描き込まれているぐらいだ。

ジャックスはさらに2013年になってカカクコムグループとの提携で「レックスカード」を発行している。還元率は1.75%で、年間50万円以上の利用で2625円の年会費が翌年無料になるという、前述の2枚を組み合わせたようなカードで、注目を集めている。

そのほかには13年5月から発行が始まった「リクルートカードプラス」がユニークだ。リクルートとJCBの提携カードで、自ら「驚きの高還元率カード」と謳っている。還元率は2.0%と高い。ただし2100円の年会費がかかるほか、ためたポイントはリクルートグループのサービスでしか使うことができない。電子マネーやマイルなどには交換できない点に注意が必要だ。

カード業界では06年の改正貸金業法の成立で、キャッシングやリボ払いからの金利収入が激減。さらに過払い金返還訴訟が相次ぎ、ポイント還元の原資が確保できなくなった。各社は還元率の引き下げなどの「サービス改悪」に踏み切らざるをえなかった。しかしここにきて「高還元」の機運が再び高まっている。特にジャックスが攻勢をかけているのは、主要カード会社の中では珍しく、法改正以前から低金利で事業展開をしていたという背景があるからだろう。他社もようやく体制を整えつつある。今後のさらなる高還元率カードの登場を期待したい。

(※価格はすべて13年5月31日時点)