縮小するEV市場でトヨタは販売倍増

RAV4の品不足はある意味でトヨタへの追い風となった。ケリー・ブルー・ブックによると、販売店がRAV4の代わりに別の車種を勧めた結果、EVの「bZ」などの販売が伸びたという。コックス・オートモーティブのまとめでは、26年4〜6月期、EV市場が縮小するなかで、トヨタはEVの販売台数を前年同期から倍増させ、アメリカのEV販売ランキングでブランド別の上位5社に入った。

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bZ4X(写真=Ssu/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons)

豊田氏が掲げてきた、CO2削減に向けて特定の種類の車に頼らず、EVやハイブリッド車、水素を使う車などを並行して手がける「マルチパスウェイ(複数の道筋)」戦略。顧客自身でパワートレインを選べるよう選択肢を用意した方針が、ここにきて効いている。

アメリカのバーマン夫妻は、3月にRAV4を注文した。それから半年ほどが経ち、ようやく納車の日が近づいたころ。妻のナンシー氏はCNBCの取材に、待つのは「少し煩わしかった」程度だと話している。夫妻はすでに別のトヨタ車を何台か持っており、待つあいだはそれらに乗っていたという。

待たされてなお、客がRAV4を求めるのは、「アメリカ人はRAV4が大好きだから」なのだと、カー・スクープスは綴る。EVを押し付けず豊富なハイブリッドを展開する方針が、結果として多くのアメリカ人オーナーの心を掴んでいる。

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