めまいや無気力、怒りっぽさが続く……それは男性にも起こる更年期の症状かもしれない。産婦人科医の宋美玄さんは「男性更年期は女性の閉経のような明確な指標がなく、心の準備がしにくい。だからこそ女性以上に意識しておくほうが賢明だ」という――。

※本稿は、宋 美玄『夫婦で知っておきたい「更年期」のトリセツ』(ハヤカワ新書)の一部を再編集したものです。

男性患者がクリニックで不安を感じています
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性ホルモンの出方の波は男女で違う

男性の場合、更年期は40歳前後から60歳前後までの間、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が低下することによって起こります。テストステロンは第二次性徴を迎えると精巣から分泌され、性腺機能低下症になり精巣が寿命を迎えると分泌量が低下します。

男女ともに、性ホルモンの量には個人差があります。女性は生理周期や妊娠・出産で性ホルモン値が乱高下し、更年期を迎えるとガクッと低下します。

男性の場合、思春期を迎えると性ホルモン値が上昇し、40歳前後から穏やかに減少していきますが、女性のような大きな波はありません。一日の中では朝に多少分泌量が増える傾向があります。ゆえに男性がホルモン値を測定する場合、朝に時間帯を指定する医療機関が少なくありません。