ホットフラッシュは性別を問わない

性ホルモンの分泌量が低下し更年期を迎えると、様々な不調が表れます。これが俗に言う更年期障害です。

男女共通の更年期障害の症状のうち、代表的なのはホットフラッシュです。性ホルモン分泌量の急低下で自律神経失調になり、血管運動障害が起こることが原因です。急激に血管が拡張・収縮し、体温調整や発汗をコントロールできなくなることで起こります。

運動した後でもないのに、何の脈絡もなく急にのぼせたり、身体が火照ったり、大量に発汗したり。逆に汗がスーッと引いたり、急な体温低下を起こす場合も。睡眠中に起こることもあり、寝具がびしょ濡れになるほど大量の寝汗をかくようになって、ホットフラッシュを自覚するケースもあります。

他に男女共通の更年期の症状はめまい、頭痛、肩こり、湿疹・肌荒れ、太りやすくなったといった身体の不調に加え、疲れやすい、イライラ、気分の落ち込み、無気力、怒りっぽくなる、睡眠障害といったメンタル面の不調も。担当編集Kはここ1年ほど度々めまいと無気力に悩まされ、妻からも「最近怒りっぽくなったよね」と指摘されたことを機に、自らの男性更年期を疑うようになったそうです。

私の場合、閉経後に最初に自覚した不調は五十肩でした。最初は「寝違えたのかな?」と思いましたが、徐々に腕が上がらなくなり、やがて少しでも腕や肩を動かすと電流のような激痛が走るように……地味につらかったです。

一般的に五十肩は更年期によるものと見なされていませんが、閉経後まもなく発症したので、個人的には更年期障害の一環なのでは? と推測しています。

悩む女性
写真=iStock.com/doidam10
※写真はイメージです

性欲減退がメンタル不調につながるケースも

男女の性ホルモンの性質の違いによって、女性のみ・男性のみに起こる更年期障害もあります。代表的な女性特有の更年期障害の症状がメノポハンド。これはメノポーザルハンド(メノポーズは閉経・更年期の意)の略で、手指の関節の変形や腱鞘炎等の不調の呼称です。

エストロゲン分泌量の急激な低下により関節を保護する機能が失われ、滑膜が腫れ、手指の痛み、しびれ、こわばりといった症状に繋がると考えられています。ひどくなるとペットボトルのフタを開けにくい、ぞうきんを絞れない、菜箸を上手く使えない、指輪が関節で引っかかりやすくなる等の不具合が生じることも。エストロゲン分泌量の低下により膣が萎縮・乾燥し、濡れにくくなるのも女性特有の更年期症状です。

一方、男性特有の更年期症状が性欲減退、ED(Erectile Dysfunction、勃起不全・勃起障害)、朝勃ちの減少、頻尿です。男性性の象徴でもある性欲や勃起力の減退はミドルエイジクライシスを引き起こし、メンタル面の不調にも繋がるケースもあります。女性も多少性欲減退しますが、男性ほど深刻ではありません。