何でも夢中になるのが癖
それに致しましても私が、こうしてどこといって特別に悪いところもなく暮らしていけますのは、ひとえに親からもらった体のおかげだと感謝しています。
体のことが気になり出した頃からは、悪いといわれることはなるべくしないようにしてきました。よいと聞いたことは、食べ物や運動法、精神統一法などすぐに実行しました。
私は昔から1つのことをはじめますと、とことん追求します。自分だけではなく、人にもすすめますので、迷惑をうけた人もいたかも知れません。私は何でも夢中になるのが癖なのです。
ずっとつづけたものもやめてしまったものもありましたが、一日1万歩は習慣化することができました。今でも骨が丈夫なのはそのおかげかと思います。
一日を24時間に分けると
私の生活は一日中、とても忙しい。人から見ると、まるで暇のように見えるらしいのに、どう言う訳か、それがとても忙しい。
仮に、一日を24時間に分けると、私は毎日、一万歩歩くので、それに要する時間が一時間半。おもてを歩くと車が危ないので、家の中を歩く。私のいま住んでいるところは、青山3丁目の露路の奥にある「宇野ハイツ」と言う小さなマンションの3階で、広い部屋と狭い部屋の二間つづきである。
私はこのマンションを建てるときに、一部屋だけはとても広い広い部屋にしたいと思っていた。1万歩歩くためには、是非とも広い部屋が必要だからである。その広い部屋の中をぐるぐる歩くのに、万歩計などと言うものは使わない。
「ひィ、ふゥ、みィ」と数えて、百かぞえると指を1つ折る。
正確に言うと、「ひィ」で二歩、「ふゥ」で二歩であるから、その百が二百歩になる訳である。「数えるなんて、面倒臭いでしょう」と人は言うが、それが面倒臭くなくて面白いから不思議である。

