秘書の入れ替わりと着工できない道路

人間性とは、どういったところか。

「美智雄先生は、県会議員や市会議員を呼んで和気あいあいとやっていた。簗氏は非常に独善的で、地域の人たちの要望を知る地方議員を大事にしない。秘書にも昼夜を問わずに仕事をさせて、これまでに20人ほど入れ替わっているんです。そういう政治姿勢だったので、反りが合わなくなり決別しました」

簗氏は発言を認めつつ、内容は「事実ではなかった」と説明している。だが、三森氏は「自分を応援しなかったから予算が減ったと言うこと自体、(事実ではなくても)政治家としておかしい。脅しと言われても仕方ないと思います。自分を支援しなかった者に(予算で)制裁を加えるというのは、政治家としてやってはならない行動です」と批判する。

事実ではないと釈明しているが、実際に予算は減額されている。その結果、地元で何が起きているのか。

「那須烏山市では、予定していた道路2本が着工できなくなりました。一つは小学校の通学路で、3分の1くらいしかできず、歩道の整備が遅れます」

かつて簗氏を支えた現職の地元県議はこう話す。

「消防署横のバイパスについても用地買収はできているのに、今年は着工できません。救急車両が最も必要とする道路です。那珂川町でも山間部の救急道路整備が進まなくなった。命に関わる事業ですから、一日でも早く予算を元に戻さなくてはいけません」

さらにこの県議は2024年の栃木県知事選のころ、当時、自民党那須烏山支部に所属中の渡辺真太朗氏について、簗氏本人から「渡辺をすぐ除名にしろ」と直接求められたとも明らかにした。拒否すると、「なんとか除名にしろ」と強く要求されたという。

「栃木3区内の首長選を見ると、ずっと『簗さんが応援する候補』と『反簗さんの候補』の戦いです」