疲れが溜まったら何をするといいか。心理カウンセラーの下園壮太さんは「蓄積疲労の状態では、これまで有効だったはずのストレス解消法が、逆にあなたを追いつめる毒に変わることがある。そうしたときは、エネルギーを過度に使わずに済む癒し系のストレス解消法を行うといい」という――。
※本稿は、下園壮太『休めない呪いを解く メンタルダウンを防ぐ戦略的プログラム』(大和出版)の一部を再編集したものです。
空白の時間を埋める「自分を壊すための活動」
「一日の回復量」=「睡眠による入金」-「日中の活動による出金」
という数式に基づき、まずは睡眠によるエネルギーの入金について説明してきました。
次は、日中の活動による出金を減らす方法についてです。
さて、仮に休みが取れたとしましょう。
「休む」という一歩を踏み出したあなたを最初に待ち構えているのは、心地よい安らぎではありません。皮肉なことに、それは「落ち着かない焦りや不安、後悔」であることが少なくありません。
仕事を休み、スマホを置き、布団に入ってじっと目を閉じる。
しかし次第に、これまで忙しさという「麻酔」で麻痺させていた不安、自責、自信のなさ、そして将来への恐怖などが、ぞわぞわとあなたの心へ流れ込んできます。退屈というのんびりした感覚ではなく、空白への恐怖感です。
何もしていない「空白」の時間に、脳内のネガティブな重り(バーベル)がむき出しになり、あなたを容赦なく攻撃しはじめます。
この「空白の苦痛」に耐えられず、多くの人は「やっぱり休んでいるほうがつらい」「動いているほうがマシだ」と、再び自分を壊すための活動へと戻ってしまいます。
この“脱落”を防ぐために、私たちが手に入れておきたい武器が、適切な「ストレス解消法」です。

