プレジデント動画シリーズ「リーダーの器」。第14回はテラドローン、テラチャージ社長の徳重徹さんです。いま力を入れているのが、ドローンによる防衛事業。昨年9月からウクライナに15回、日本の防衛省には通算70回以上足を運んだといいます。「日本発の世界一をつくる」。26年変わらない徳重さんの覚悟の原点を聞きました。無料会員登録で動画をご覧いただけます。ぜひご登録ください――。
「親父が震えて怒った」一流企業を辞めた日
徳重さんは山口県の生まれ。「一流大学、一流企業に行くのがお前の幸せだ」。星一徹のような父親の期待に応えるように、住友海上に就職します。ところが現場からの意見を社長室長から否定され、「俺にも妻子がいる」と諭された瞬間、「緊張の糸がプツッと切れた」。
1年熟考したうえで退職を決意し、山口に帰って報告したときのこと。「今でも覚えていますけど、親父が2分か3分ぐらい震えで、怒りで、めちゃくちゃ怖くて。横でお袋が泣いているんですよ」。
父親とはそのまま絶縁状態に。5年前に亡くなり、上場の姿は見せられなかったそうです。「ただ、しっかりやっているんだろうなというのは、分かっていたと思いますね」。
ターミネーターのように10回バラバラになった男
退職後、徳重さんはシリコンバレーを目指しましたが、スタンフォードにもバークレーにも落ち、アリゾナ州にあるサンダーバード国際経営大学院へ。
「住友海上で、カッコつけてシリコンバレーで大を成すと啖呵を切ったのに落ちたんです。こんなカッコ悪いことはない」。2カ月間、放心状態が続いたといいます。
「ターミネーター2で、液体窒素で固められてバラバラになるシーン、ああいうのを僕は10回くらいしてきたけど、これが最初の経験でした」。
それでも立ち上がり、現地でベンチャーキャピタルの仕事を6年。そして39歳でテラモーターズを創業。「もともとはめちゃくちゃビビリ屋」だったという徳重さんを突き動かしたのは、盛田昭夫、井深大、本田宗一郎、稲盛和夫――尊敬する日本の名経営者たちでした。

