遅刻しただけで「愛されていない」と感じる
感情的推論
「私はこう感じている。だからこれが真実なんだ。私が傷付いているということは、あなたがひどいことをしたんだ」。
これは確証バイアスと似ている。この視点にとらわれると、話し合いは悪化する。例えば、パートナーがデートに遅刻する。愛されないことをいつも恐れている人は、こう感じる。
「あなたが遅刻して、すごく傷付いた。私なんか大事じゃないんだ。愛されてないって感じる。そう感じるってことは、あなたはやっぱり私を愛してないんだ」。このとき、相手の視点や事情は無視される。些細なことで、過去の傷がうずく。脳は、過去の似たような状況を思い出し、現在と比較検討して、物事を理解しようとする。
相手も状況も、傷付いた過去とは異なるのに、過去の感情がよみがえり、現在に影響を及ぼす。
自己中心的思考
「自分の価値観こそが正しい」と信じる。相手の価値観、理想、視点を考えない。この自己中心的思考も議論をこじらせる。説明しないまま、自分ルールを相手に守らせようとする。
1度のミスで「いつもそうだ」にしてしまう
例えば、「家に入るときは靴を脱ぐのが当たり前」というルールがあるなら、友人がブーツのまま家に入れば、気分を害するだろう。
しかし、友人はその暗黙の了解を知らず、悪気もない。家の中では靴を脱ぐべきという価値観も異なるのだ。この自己中心的思考は、関係を壊す。相手はどうすればいいのかわからず、こちらの機嫌をうかがい、いつ怒られるのかびくびくするようになる。
過度な一般化
落ち込んだとき、やりがちだ。仕事がうまくいった夜、夕食の皿を落とす。気分がすっかり悪くなる。最悪な1日だと感じる。これをパートナーに向けると、深刻だ。
「あなたはいつも使ったコップを片付けない」「あなたはいつも手伝ってくれない」。目の前の状況について取り上げるのではなく、過去を全てひとまとめにして、同じだと決めつける。頑張ってくれたことは無視する。
その結果、相手は努力を何1つ認めてもらえないと感じる。やる気を失い、あなたのために何かしようとは思わなくなる。防衛的になって「あれもしたのに、これもしたのに」と挙げ連ねる。逆に、過度な一般化を避けるだけで、話し合いは建設的になる。
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