基準は16カ条の「リーダーシップ理念」
では、面接をするときに、面接官たちは候補者のどこを見ているのでしょうか?
ひと言で言えば、
「LP(リーダーシップ理念)を備えた人物かどうか?」
を見ています。これはつまり学歴などは不問であるということ。「あなたは今までの人生をどう生きてきましたか?」ということをシンプルに問われるわけです。
二次面接の面接官たちは、Hiring Managerからあらかじめ「1対1の面接で特にこの要素について質問をしてください」というお願いをされます。その要素というのが、LPのいずれかの項目なのです。
例えば、LP16カ条の1つに「オーナーシップ」という項目があります。要は「物事に対して自主性を持って取り組んできたか?」ということですが、面接官は「その候補者がオーナーシップを持った人間かどうかを、面接で特に掘り下げてください」といった形で依頼されるわけです。
また、LP16カ条の中には「インベント」、つまり創造性を求める項目もありますが、「オーナーシップとインベントの2軸で見てください」といった依頼をされる場合もあります。
履歴書ではわからない「実力」を深掘り
面接官は履歴書を読んだ上で、このような依頼に即した質問内容を考えてから面接に臨みます。
「この職場にいるとき、どんな立場でこのビジネスを回していたのですか?」
「このプロジェクトで壁にぶつかったとき、なぜこのような発想をしたのですか?」
こうした質問をしながら、候補者が自分事としてそのビジネスを捉えて仕事をしてきたのか、創造的な発想を大事にしながら仕事をしてきたか、などを具体的にヒアリングしていきます。
履歴書に自分の実績をオーバーに書き込むことはよくありますが、「具体的にどんなことを考え、具体的にどんな行動をしてきたのか?」を深掘りしていけば、会社での肩書などに左右されず、自然とその候補者の実力が明らかになるものです。
社内には、「質問バンク」のようなものがいちおう存在しています。例えば、「オーナーシップについて聞くときは、こういう質問をしてみては?」といったものです。けれども、面接官全員がリーダーシップ理念を理解し、体現し、部下に指導している人物ばかりなので、質問バンクに頼らずとも面接ができてしまいます。

