年齢を重ねても、薄毛にならない方法は何か。NHK朝の連続テレビ小説「ブラッサム」のモデル、宇野千代は「額の毛が薄くならないように、方法を講じなければならない。方法は1つである。毛の生えている根っこに、養分を絶やさないようにする事だ」と書き残している――。

※本稿は、宇野千代『死ぬまで自由に生きる習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

オリーブの実と液体の入ったボトル
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容貌が変わって見えるのは困る

年をとって、何度かの病気をしたせいか、髪の毛が薄くなったように感じられる。

人に言わせれば、年齢の割には髪は多い方らしいとはいうものの、これ以上薄くなって額が禿になったら、今までの容貌が、まるで変わって見えるかもしれないという思いがかすめた。

少しは薄くなっても仕方がないが、まるで容貌が変わって見えるのは困る。では、どうしたらよいか。何としても、これ以上に、額の毛が薄くならないように、方法を講じなければならない。方法は1つである。

毛の生えている根っこに、養分を絶やさないようにする事だ。毛の生えている根っこ、毛根にである。では、この毛根に養分を絶やさないようにするには、どうしたら好いか。

実の事を言うと、私の顔は艶があって、ぴかぴかである。顔がぴかぴかであるのは、朝に晩に絶えずオリーブ油を塗って、十分に栄養を与えているからである。それなのに、突然、額を境にして、髪の根っこには何の栄養も与えてはいないことに気がついた。

よし、では明日からといわず今から、髪の根っこにもオリーブ油を塗ってやろう。ははは、こんな簡単な事があろうとは。