驚くほど簡単に理性が消し飛ぶとき
これを知った中国の実質的トップ、●小平は「育ててやった恩を忘れ、ソ連の後ろ盾を得て調子に乗っている」と激怒し、アメリカを訪問した際に記者たちの前で公然と「子供が生意気になったら、お尻を叩いて(お仕置きをして)やらねばならない」と言い放っております。●小平は純粋な軍事戦略的メリットが薄いにもかかわらず、ベトナムを「教育(懲罰)」するためだけに数十万の大軍を投入しましたが、実戦慣れしていたベトナム軍の強烈な反撃にあって人民解放軍はわずか1カ月の戦闘で膨大な戦死者を出して撤退しております。
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20世紀はすでに近代的な官僚制や国際法が整備された時代でしたが、ひとたび「国家のメンツ」がトップである個人の「プライド」とシンクロしてしまうと、驚くほど簡単に理性が消し飛んでしまうのです。
抑止は「破れて初めて効いていたことがわかる」とも言います。つまり、相手が戦争に打って出た時に「それまでは抑止が効いていた」「何らかの理由で、その抑止が効果を失った」ということになるのです。
抑止が破れ、戦争が始まるとしたら、どんな時なのか、どのような動機によるものなのか。相手の文化では、危機に際してどのような判断や行動を取りがちなのか――。戦争の原因を考える際に、戦略文化や「三つのイメージ」のようなフレームワークが役立つのはこのためなのです。
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