「1秒待つ」「ひとつ減らす」
では、どうしたらいいのでしょう。
相槌には、いくつかのコツがあるので、そのポイントを紹介します。
①声の代わりに、黙ってうなずく
声に出す相槌は相手の会話を妨げてしまうことがあります。
それを減らすには、まず「無言でうなずく」に切り替えるのが近道です。
その際には、表情、視線、姿勢で「聞いています」を伝えること。すると、言葉の相槌は自然と減らせます。
沈黙=無関心ではありません。むしろ「ちゃんと考えながら聞いてくれているんだな」という安心感を届けることができます。
②相槌は「リズム」ではなく「意味」で入れる
相槌が多い人は、話の区切りではなく、自分の癖で入れてしまっていることが多くあります。そうならないために、相槌のルールをつくるのがひとつです。
「感情が変化したとき」「結論っぽい一言が出たとき」
こういったタイミングで相槌を入れると決めるのです。
それ以外は、心の中で「今は待ち」と唱えましょう。
③相槌は「量」より「間」が大事
最大のコツはこれです。
相手の話に被せるのではなく、ひと呼吸置いてから反応しましょう。
すぐに「はい」「ええ」と返さず、できれば「1秒待つ」こと。この「間」があるだけで相槌の数は適正になります。
この3つのポイントはどれも大切ですが、一度に全部やろうとすると相手の話よりも自分の相槌のほうが気になってしまいます。
それでは本末転倒なので、まずはひとつずつ。
「今日は相槌をひとつ減らしてみよう」くらいがちょうどいいかもしれません。
「評価」も「解決」もしない共感
誰かの話を聞くときに、「相手と同じ気持ちにならなければ」と一生懸命心を寄せてしまうことがあります。
相手が悲しんでいれば自分も胸が締め付けられ、相手が怒っていれば「それはひどいね」「許せないね」と感情を増幅させてしまう。これは共感しているようで、実は「同化」している状態です。
そうやって相手の感情を自分のようになぞり寄り添う姿は、一見すると理想的な聞き手に見えるかもしれません。しかし、話し手が本当に求めていることは「同化」ではないことが多いのです。
大切なのは、「あなたの話を受け止めています」を伝えることです。
その際のポイントは、「評価」も「解決」もしないこと。
たとえば、「辛かったんですね」と、相手の気持ちをそのまま繰り返して伝えてみましょう。そして、その後に、「かなり我慢されたのが伝わりました」など、少しだけ感情を具体化して返します。
評価も解決もせず、ただ「私はちゃんと受け止めました」と言葉で示すのです。
感情をなぞりすぎない聞き方は、相手を突き放しているように見えるかもしれませんが、そうではありません。話し手が自分の感情を客観視し、気持ちを整理するきっかけを与えることにつながります。

