相手との「境界線」が心を守る

そして何より、感情をなぞりすぎないことはあなた自身が長く「聞き手」であり続けるために不可欠です。控えめな人は空気を読み、小さな変化に気づく繊細なセンサーを持っています。そのセンサーを全開にして相手の感情をなぞり続けてしまうと、あっという間にあなたの心はオーバーヒートしてしまいます。

話を聞いたあとにどっと疲れてしまった経験がある方は、話を聞くとき、心の中でこんな線引きをしてみてください。

・これは相手の感情
・私が感じているのは「理解しようとする感覚」

この一歩引いた視点があるだけで、心の消耗の度合いは大きく変わります。

「ここから先は背負わない」という線引き

また、聞き終わった後におすすめなのが、「私は今、何に反応していたのかな?」と振り返ることです。

・「助けなきゃ!」と思った
・「怒り」に引っ張られた

明確な答えを出す必要はありません。ただ言語化するだけで、絡まった感情は自然と手放されていきます。

「ここまでは聞く、ここから先は背負わない」

三上ナナエ『控えめでも存在感のある人がしていること』(大和出版)
三上ナナエ『控えめでも存在感のある人がしていること』(大和出版)

控えめな人にとってのセルフケアは、感情の境界線を確認することなのです。相手が「私が悪いんですよね……どうしたらいいんだろう……」、こんな言葉を発した場合、正解を出さなきゃ、助けなきゃと思うと、自分に負荷をかけてしまいます。

線を引くには、

「自分を責めてしまう気持ちが強くなっているんですね」と受け止め、「いくつか選択肢はありそうですが、まず整理をしたい事はどんな事ですか?」など、主導権を相手に返します。

評価も解決もしない、助けすぎないことが、相手の自立も、あなたの心も守っていきます。この境界線を持てるようになると、「聞く力」を長く安定して発揮できるようになります。

プレジデントオンラインをGoogleに優先表示

検索時に関連する記事が表示されます

【関連記事】
「家の近所を歩く」よりずっと効果的…精神科医「ウォーキング効果を最大限に引き出す」とっておきの場所
「スキマ時間にメール返信する人」は仕事がデキない…キーエンスの営業部隊が組織的に実践する"時間ハック"
仕事のデキない人ほどこの髪形をしている…相手から全く信頼されない「ビジネスで一発アウト」ヘアスタイル3選
安っぽい服ばかり着ていると人生大損する…トップスタイリストが教える「今すぐやめたい残念な服」の特徴
「ボディーバッグ」より評判が悪い…休日のイオンで見かける一発で「だらしないお父さん」になるNGアイテム