クマを連れて酒盛り

仰天しているデボを尻目に、父親とおじさんは何事もなかったかのように酒盛りを始めた。一旦飲み始めると、もうクマも子どもも目に入らない。クマは部屋の隅でうずくまり、前脚の上に顎を乗せてじっとしていた。

いくら待っても、飼い主は自分のことを構ってくれない。だんだん飽きてきたクマは、唯一遊んでくれそうなデボのことをじっと凝視してくる。まんじりともしないクマの視線を、デボは無視し続ける。落ち着かず、居心地も悪いが仕方がない。

かたや、父親とおじさんは喧嘩をしては怒鳴り合い、仲直りしては大笑いし、ひたすら飲み続けている。やがて夜は更け、いつしかデボは父親の隣で眠ってしまった。