AIに直接答えを聞かずに、何度も質問する
これからAIを学習で使うときに、ぜひ守ってほしいポイントが3つあります。①答えを直接聞かない、②考えを深めるために使う、③他の情報源と対比する、です。
①直接答えを聞かない
まず1つめの「AIに直接答えを聞かない」について説明します。
正答がある問題について学ぼうとする際には、AIに家庭教師のような支援をしてもらうことができます。しかし、答えを直接聞いてしまえば、納得したつもりで全然わかっていないという事態になりかねません。
ではどのように支援してもらえばよいのかというと、AIに問題を出してもらい、まず自分で解いてみるのがいいと思います。解いてみてやり方がわからない場合は、答えではなくヒントをもらうようにしましょう。
ヒントの意味がわからなかったら、わからないところをAIに聞きながらヒントを少しずつ増やしていってもらいます。いきなり答えを聞くのではなく、ちょっとずつヒントをもらいながら自力で答えが出せるところまで伴走してもらうのがAI活用のイメージです。
ありがたいのは、AIが人間ではないところです。人間ではないのですから、どれだけしつこく聞いても大丈夫。遠慮することは全くありません。わからなかったら「わからない」「もうちょっと説明してほしい」と何度でも聞きましょう。AIなら、わかるまで付き合ってくれます。
数年前までは、正答がある問題についてAIに質問することには不安がありました。ハルシネーションがひどかったからです。しかし現在では、高校の学習内容レベルの問題であればかなり高い精度でガイドしてくれるケースが多くなっています。
常に批判的に捉え、さまざまな手段を総動員する
②考えを深めるために使う
次は「考えを深めるために使う」についてです。
正答がない探究学習については、AIに代わりにやらせても意味がありません。もちろん「レポートを作って」と言えばAIはそれっぽいものを出してくれますが、それでは学習にはなりません。
探究学習で学びに役立つようにするには、自分の考えを深めるために資料を探してもらうという使い方がお勧めです。具体的には、AIのディープリサーチという調査機能を使い、Web上の情報を検索しながら整理するのが基本となります。
このようにAIは探究学習を強力にサポートしてくれますが、もちろん限界もあります。AIはWeb上の情報を検索してまとめますが、何でも読めるわけではありません。あくまでもWeb上で一般公開されているものが中心であり、学術論文や書籍の中身など、アクセスできない情報も多いのです。
AIではアクセスできない情報について調べる場合は、「○○について読んでおくべき本があったら教えて」と聞くのが一つの方法です。ディープリサーチに頼り切らないようにしましょう。
③他の情報源と対比する
最後に「他の情報源と対比する」についてです。ディープリサーチの結果を読んだり、AIに質問して答えを得たりしたとき、本当にこの内容は正しいのかを必ず確認したほうがいいでしょう。
AIが出してくる情報には情報源が示される場合が多いので、示されたソースの記事は必ず確認してください。ハルシネーションではなく、そもそもの情報源の正確性に難があるため、AIが誤った内容をそれっぽくまとめてしまうことがあります。ソースを確認するときは、誰がどういう意図で作った情報なのかを考え、信頼してよいかどうかを慎重に判断しましょう。
AIがソースを示さない場合は、検索エンジンで調べて裏付けを確認してください。なお、最近は検索結果の上にAIによる要約が出てきますが、要約だけチェックして済ませるのはNGです。個別の記事まで見て、どんな意見や根拠があるのかを確認しましょう。
大事なのは、すべてをAIに頼らないことです。AIが返してきた内容は常に批判的に捉えること、本を読んだり人に聞いたりといった手段も総動員することを心がけましょう。
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