起源と存続からたどる天皇家の歩み

9月に入り、残暑のなかにも秋の気配が混じる季節になりました。報道で皇室の方々の姿を目にする機会も増え、この一家が重ねてきた歩みに関心を寄せる読者も多いのではないでしょうか。本稿では、天皇家がいまも背負う課題から、皇室が長く続いてきた理由までを読み解く3本の記事を厳選しました。

1本目は、共同通信デジタル編成部編集委員の大木賢一さんによる、雅子さまの適応障害の背景に迫ったレポートです。長期の療養をもたらしたのは、世間で語られてきたお世継ぎ問題でも外遊の制限でもなかった。天皇家という“家業”を継ぐ過程で生じた世代間の対立と、自分らしい仕事が回ってこない苦悩に光を当てます。

2本目は、駒澤大学名誉教授の瀧音能之さんによる、皇室のルーツをたどる解説です。神武でも卑弥呼でもない“本当の初代天皇”とは誰だったのか。考古学の成果と『日本書紀』の記述を突き合わせ、正史が書き残さなかった王の事績の行方にまで踏み込みます。

3本目は、歴史評論家の香原斗志さんによる、天皇家が世界最古の王家となった理由をひもとく論考です。藤原道長の摂関政治は、明治以降、天皇から権力を奪ったものとして否定的に語られてきました。しかし、天皇を権力から切り離し、権威の象徴へと位置づけ直した転換こそが、後の武家政権に天皇を倒すという発想を持たせなかったと説きます。

一つの家が背負う重みと、それを支えてきた仕組み。過去と現在を行き来する3本の記事から、日本という国のかたちが見えてきます。

原因は"お世継ぎ問題"でも外遊制限でもない…「雅子さまの適応障害」に宮内庁幹部が頭を抱えた本当の理由

(2026年4月7日公開)

天皇皇后両陛下、御成婚時の写真(1993年)
天皇皇后両陛下、御成婚時の写真(1993年)(写真=外務省/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons

雅子さまは皇太子妃時代に適応障害と診断され、長期にわたって療養を続けた。その背景には何があったのか。共同通信デジタル編成部編集委員の大木賢一さんは「天皇家という“家業”を継ぐなかでの世代間の対立があった」という――。<続きを読む>

 

皇室の先祖はどこから来たのか…卑弥呼でも、神武でもない、本当の初代天皇「ハツクニシラス」の正体

(2025年4月26日公開)

皇室の先祖はどこから来たのか…卑弥呼でも、神武でもない、本当の初代天皇「ハツクニシラス」の正体
※写真はイメージです(写真=iStock.com/troikken)

世界最古の王朝とされる日本の皇室のルーツはどこにあるのか。瀧音能之(監修)『最新考古学が解き明かすヤマト建国の真相』(宝島社新書)より、一部を紹介する――。<続きを読む>

 

だから天皇家は世界最古の王家となった…存在価値の大転換を成功させた藤原道長の知られざる功績

(2024年3月3日公開)

京都御所
※写真はイメージです(写真=iStock.com/tupungato)

なぜ日本の天皇家は126代続く世界最古の王家となったのか。歴史評論家の香原斗志さんは「藤原道長の影響が大きい。摂関政治により実権を握り天皇を権威の象徴にしたことで、結果として天皇が時の権力者から狙われるのを防いだ」という――。<続きを読む>

 
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