高配当株ファンドの4つの注意点
一方、高配当株ファンドにも注意点があります。
●注意点1:保有コストが高いファンドが多い
高配当株ファンドは投資信託ですので、保有中に信託報酬がかかります。信託報酬は「年○%」と年率で記載されていて、投資信託の純資産総額の中から毎日一定の割合で差し引かれていきます。個別株には信託報酬はありませんので、個別株の高配当投資と比べると保有コストは高配当株ファンドのほうが高くつきます。
近年、信託報酬の安い投資信託が増えていますが、オルカン・S&P500・日経平均株価などのインデックスファンドと比べると保有コストは高いファンドが多いです。
●注意点2:元本払戻金(特別分配金)を出すリスクもある
投資信託の分配金には、普通分配金と元本払戻金の2種類があります。
普通分配金は得られた運用益から支払われる分配金です。元本払戻金は、元本の一部を取り崩して支払う分配金です。「特別分配金」とも呼ばれます。
投資信託の運用がうまくいっているときは、無理なく普通分配金を出すことができますが、うまくいかないときは、普通分配金を出せなくなります。それでも分配金を出さなければならない商品の場合(毎月分配・隔月分配・四半期分配など)、投資家の元本を取り崩して分配金を出すことがあります。
元本が少なくなるので、その後の値上がりの恩恵が受けにくく、普通分配金の額も徐々に少なくなっていきます。
●注意点3:値上がり益の期待は薄い
高配当株ファンドは配当利回りの高い銘柄から投資先を選定しています。成長株より割安株、優良株に投資しているというわけです。値上がり益でお金を大きく増やしたいのであればオルカン・S&P500・日経平均株価などのインデックスファンドに投資した方がベターでしょう。
●注意点4:NISAの非課税枠がいっぱいだと、NISA口座で再投資できない
NISAで高配当株ファンドに投資し、支払われた分配金を再投資するときには非課税枠を消費します。たとえば、NISAのつみたて投資枠で高配当株ファンドに年120万円いっぱい投資していた場合、高配当株ファンドから分配金が出ても、つみたて投資枠には空きがないため、再投資ができません。
このとき、成長投資枠に空きがあれば、成長投資枠で再投資ができます。成長投資枠も空きがないという場合には、課税口座(特定口座または一般口座)で投資ということになります。また、NISAで生涯投資枠の1800万円を使い切っている場合も、課税口座で投資されます。


