※本稿は、渡辺雄二『病気と死をまねく「超加工食品」』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。
コンビニは「超加工食品」だらけ
今や市民の暮らしの中心的存在となっているのは、コンビニといっていいでしょう。
都市部はもちろんのこと、農村部でもコンビニは点在していて、車で買い物に来る人が多い状況になっています。そのコンビニで売られている食品を見ると、「超加工食品」(※)のオンパレードといった感があります。
※超加工食品とは、「果糖ぶどう糖液糖、果糖、ぶどう糖、大豆たんぱく質、乳たんぱく質、たんぱく加水分解物などの工業的に生産された精製原材料」または「香料、着色料、甘味料、調味料、乳化剤、増粘剤などの食品添加物」を使って、工業的に生産されている食品。
※「British Medical Journal(BMJ:ブリティシュメディカルジャーナル)」(2024年2月28日付)に発表された、「Ultra-processed food exposure and adverse health outcomes:umbrella review of epidemiological meta-analyses(超加工食品への暴露と健康への悪影響 : 疫学メタアナリシスの包括的レビュー)」によれば、「超加工食品」の摂取量と心血管疾患、がん、呼吸器疾患、消化器疾患、精神疾患など32におよぶ健康障害とが関連していることが分かり、特に心血管疾患に関連する死亡率は「超加工食品」の摂取量が増加することで1.5倍に、全死亡率は1.21倍に増加。
さらに、「超加工食品」の摂取量の増加で、うつ病にかかるリスクは1.22倍、一般的な精神疾患の症状は1.53倍に増加していました。また睡眠障害も1.41倍に増加。このほか、肥満、糖尿病、喘鳴なども増加していた。
店の中央付近にカップラーメンやカップ焼きそば、カップうどんなどのカップ麺類が陳列されていることが多くなっています。そして近い場所に袋入りインスタント麺類が置かれています。スナック菓子のコーナーにはポテトチップスやコーン菓子などが陳列され、チョコレートのコーナーには、各種のチョコレートとチョコレート菓子が置かれています。また各種のアイスクリームが、とびらのない開放型の冷凍庫に入れられています。
菓子パンや総菜パンのコーナーも広いスペースで、メロンパン、クリームパン、ジャムパン、あんパン、コロッケパン、焼きそばパン、ハンバーガーなどが並べられています。これらのパンは、食事にもなるし、おやつにもなるので需要が多いのでしょう。
いずれも工業的に大量生産が行なわれているもので、精製された原材料と多くの食品添加物で作られており、「超加工食品」といえます。
このほか、清涼飲料水が冷蔵庫の中に陳列されていますが、果糖ぶどう糖液糖や砂糖のほか、香料や着色料、酸味料、さらに人工甘味料などが使われている製品が多く、これらも「超加工食品」といえます。
また缶コーヒーやペットボトルに入ったコーヒーも陳列されていますが、微糖の缶コーヒーには人工甘味料が、ミルクコーヒーやカフェオレなどには、乳化剤や着色料、安定剤が使われています。ノンアルコール飲料にも、似たような添加物が使われています。

