※本稿は、渡辺雄二『病気と死をまねく「超加工食品」』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。
基本は野菜、肉、魚を家庭で料理すること
「超加工食品」(※)が糖尿病、心臓病、がん、認知症、うつ病などにかかるリスクを高めており、その結果として死亡のリスクが高まっていますが、逆から見ると、「超加工食品」を避ければ、それらの病気のリスクは下がることになり、死亡のリスクも低くなるということです。そしてそれは、それほど難しいことではないのです。
※超加工食品とは、「果糖ぶどう糖液糖、果糖、ぶどう糖、大豆たんぱく質、乳たんぱく質、たんぱく加水分解物などの工業的に生産された精製原材料」または「香料、着色料、甘味料、調味料、乳化剤、増粘剤などの食品添加物」を使って、工業的に生産されている食品。
「超加工食品」を避けるためには、「NOVA分類」(※)のグループ1、グループ2、グループ3の食品を使い、野菜、肉、魚を家庭で料理するようにすればよいわけです。
※食品を加工度により4つのグループに分類。グループ1は未加工または最小限の加工食品(野菜・果物・米・小麦など)、同2は料理用の加工・調味材料(植物油・砂糖・食塩など)、同3は加工食品(缶詰・パン・チーズなど)、同4は超加工食品(加糖ブドウ糖液糖、果糖、香料、着色料、乳化剤など)。
これらは、いずれも一般のスーパーやコンビニなどで売られているものであり、日常生活の中で簡単に手に入るものです。
米より安い小麦粉をフル活用する
我が家の食事は手作りが基本です。
2024年の夏頃から米の価格が急騰しました。その後、備蓄米の放出などもあって多少価格が下がりましたが、依然として高価格の状態が続いています。
そこで我が家では、値段の安い小麦粉を積極的に利用するようにしています。
小麦粉は小麦の粒を砕いたり、ふるいにかけるという工程を何回も繰り返して、外皮や胚芽を取り除いて、胚乳だけを細かくして粉状にしたものです。植物油や砂糖などと違って、抽出や精製という工程を経ていないため、NOVA分類ではグループ1に当たるというのが一般的な解釈です。
大阪では、小麦粉を使ったお好み焼きやたこ焼きは「粉もの」といわれていますが、この「粉もの」は家庭でも簡単に作ることができます。まずはお好み焼き、そしてチヂミが一般的でしょう。
お好み焼きの作り方はほとんどの人が知っているでしょうし、ネットにも様々なレシピが載っているので、ここでは詳細は省きますが、ポイントだけ述べておきます。
まず具材ですが、前述の肉野菜炒めにも使ったキャベツがメインです。ほかにはネギ、豚肉、あるいはイカ、かつお節、青のり。それから植物油、小麦粉(薄力小麦粉)、卵、塩、ソース。なお豚肉は生地に混ぜるよりも、お好み焼きの表面にのせるようにしたほうが、焦げ目がついておいしいと思います。
それから市販のソースですが、ポピュラーなブルドックソースの「ウスターソース」「中濃ソース」「とんかつソース」には添加物は使われていません。
その他、我が家の食卓にのぼる「超加工食品」を避けたメニューや商品は、以下のようなものです。
●乾麺のそば:原料が小麦粉・小麦・食塩のみの商品がメイン
ただし、市販の麺つゆは、うま味成分である「Lグルタミン酸ナトリウム」が入ったものが多い中、「桃屋のつゆ特急」(桃屋)の原料は、しょうゆ(小麦・大豆を含む、国内製造)・砂糖・かつお削りぶり・みりん)で添加物は不使用。
●乾麺のパスタ:多くの商品がデュラム小麦のセモリナのみ
「マ・マースパゲッティ」「マ・マー早ゆで」(以上、日清ウェルナ)、「オーマイロングパスタ」(ニップン)など。

