超限定販売なのに1年で14万6000食
同社のWebサイトと歴史館のみでの販売にもかかわらず、発売から2日で5000食の注文が入り、一時は生産が間に合わなくなるほどだった。
スズキの広報担当者は「想定以上にお買い求めいただきました」と話す。2026年7月までに、約14万6000食が販売されている。
しかし、スーパーでも、Amazonでも売っていないのに、なぜ生産が追い付かなくなるほどに売れたのだろうか? 担当者は、次のように話す。
「当社の車を描いたパッケージデザインにもこだわりました。どうやら、当社の車のファンにも好評のようです。愛車と同じパッケージの商品と一緒に写真を撮ったり、ジムニーに乗ってキャンプに行き、このカレーを食べている様子をSNSにアップする方もいました」(スズキ広報担当者)
それに加えて、もともとのインド好きやインド料理ファンからも一定の評価を得ているという。筆者はインドに住んだことがあり、インド料理の味にはかなりうるさいほうだ。その私が食べても、「これは現地と比べても遜色ない」と思うほど本格的な味わいだった。
今や社食事業は7社まで拡大
スズキの社食提供を始めた当初の売り上げは、年間約1000万円ほどで、「それほど大きなものではなかった」と鳥善の伊達さんは振り返る。それでも、製造量が上がることで原価を抑えられるため、少しずつ他社にも社食を広めながら、模索している最中だった。
そして、レトルトカレー販売の想定以上の売れ行きに手ごたえを感じ、鳥善のベジタリアン食事業は加速した。現在は、スズキの社食に加えて、鉄道会社やホテルなど7社まで広がっている。


