都心の地下駐車場に居並ぶスーパーカー
夏休みで賑わう六本木ヒルズや東京ミッドタウン、アークヒルズ、プリンスパークタワー東京など都内の複合施設や高級ブランドホテルの地下駐車場には、さながらスーパーカー博物館のように、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンなどの最新型や限定車にビンテージカーなどが並んでいる一角があったりする。
これら高級外車は、複数台、場合によっては十数台保有する富裕層が、長期契約や月極契約で駐車場を借りているものだ。都内や別荘にも複数台保有しているものの、自宅スペースでは保管できない高級車を都心の高級ホテル駐車場などに駐車しているのだ。なぜ、かような場所に駐車・保管しているのか。当然駐車料金は高額だが、都心にあり自宅からもアクセスがしやすく、多くは24時間出入り可能であることに加え、何よりも高いセキュリティーが確保されているからだ。
実際に、高級外車の販売は好調だ。日本自動車輸入組合(JAIA)の2026年1月から7月までの累計新規登録台数では、フェラーリが前年比164台増加の1007台、ランボルギーニが同65台増加の650台。アストンマーチンは同20台増加の276台、ロールスロイスは同47台増加の303台と、3000万円以上するような「超」高級外車が、相変わらず売れに売れているのだ。
「世界的なカネ余り」が高級外車に向かう
こうした「超」高級外車の販売が好調なのは、世界的な「カネ余り」により、株式市場や不動産市場が高騰するなか「資産効果」により、富裕層が増加しているからだ。スイスUBSの「グローバル・ウェルス・レポート2026」によると、日本の富裕層は、前年比17万人増え290万人に達している(2025年)。アメリカ、中国本土に次いで世界3位の規模だ。
その勢いは今年に入っても続いており、AI・半導体関連株などの利益確定売りにより多くの「AI株長者」や「キオクシア長者」が誕生している。そして彼・彼女らの資金が、タワマンや別荘の購入だけでなく、豪華海外旅行、高級腕時計、高級ワイン、装飾品などとともに、高級外車の購入にも流れているのだ。
都心の高級外車ディーラー担当者の話では、30代、40代の若き富裕層による来店や購入が増えているという。背景には、「資産効果」もあり、不動産収入や金融資産により若くして働かなくても暮らしていけるストックリッチ、キャッシュリッチな若年層が増えていることがあるだろう。

