「都内屈指のセレブ通り」外苑西通り

筆者は、国内外の富裕層向け資産運用アドバイザーや金融コンサルタントとして高級外車を保有する数多くの富裕層と接している。また、過去10年以上にわたり、白金台、広尾、西麻布、南青山といった都内屈指のセレブタウンを貫き高級外車も多い「外苑西通り」を頻繁に運転している。同じ道を毎日のように運転すれば、毎日のように出会う車があり、今どんな車が人気なのかも手に取るようにわかるものだ。発売されたばかりのフェラーリやランボルギーニの新型車にいち早くお目にかかれるのも外苑西通りの特徴だ。

今回は、富裕層と接するなかで最近実感した、「高級外車」をめぐる現状についてお伝えしたい。

「ゲレンデ」は強いものの…

高級外車においても、セダンからSUVが主役の座を奪って久しいなか、外苑西通りなど東京都心を走る高級外車SUVでよく見かけるのは、相変わらずメルセデスベンツGクラスの「ゲレンデ」だ。芸能人御用達ともいわれるこの車、グレードやオプションなどを積み上げれば2000万円以上かかる超高級車であるが、リセールバリューの高さもあり、過去10年以上にわたりその人気は不動のものだ。

メルセデスベンツのディーラー
写真=iStock.com/canart7
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幾分落ち着いてきたとはいえ、正規代理店では人気が高いディーゼル車やガソリン車を中心に品薄状態が続く。もっとも、既に多くの富裕層が手に入れ、行き着くところには行き着いており、「他人と同じを嫌う」富裕層では、AMGなどグレードや外装にオプションなどで差をつけているものの、供給量の制約もあり、この先さらに大きく増える状況ではないのかもしれない。

なお、メルセデスベンツのSUVとしては、GLBやGLCなどがあり、まずまず売れてはいるものの、マーケットリーダーというほどではない。また、メルセデスベンツ自体も、中国市場の不振もあり、足元の業績は芳しくない。日本においても、JAIAによる2026年1月から7月までの累計新規登録台数は、前年比2587台減少の91.2%、2万6778台に留まっている。