EV車が盛り上がらない

メルセデスベンツだけでなく、BMWやアウディも同様に業績が低迷しており、日本においても新規登録台数は軒並み前年比割れとなっている。

EV化の流れを先導した欧州自動車メーカーは、新型EVの需要低迷、米国でのEV補助金の打ち切り、中国での国産EVメーカーによる攻勢もあり、総じて業績不振に陥っている。このため、根強い人気のあるガソリン車を復活させたいところだが、一度中止した開発や販売体制をすぐに戻すことはできず、株高によるカネ余りで富裕層顧客は増えているのに、SUVを中心に買換え需要も含め、売る車がない空白期間が生じてしまっている。

EV低迷・中国不振などにより、もともとガソリン車に比べ低いEVのリセールバリューがさらに悪化する悪循環に陥っているといえよう。

電気自動車の充電ステーション
写真=iStock.com/nrqemi
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それは、ドイツが誇るスポーツカーメーカーであるポルシェにおいても同様の状況だ。

ポルシェ「マカン」のガソリン車が生産終了

長らく王者ゲレンデと双璧を成してきたのが、ポルシェ・カイエンだろう。弟分のマカンと合わせれば、都心界隈で目にする高級外車SUVでは数的には一番多いのかもしれない。

しかし、ポルシェも急速にEV化を進めてきたため、マカンのガソリン車は2026年7月に生産終了、販売も終了すれば、マカンはEV専用となる見込みだ。カイエンでも最新となる第4世代にガソリン車はなく、根強い人気を誇る一世代前の第3世代のガソリン車も併売している状況だ。

もっとも、実際に新しいマカンEVに試乗してみれば、そこはさすがポルシェ、加速度や安定感は抜群でポルシェデザインも内外装とも継承されていたりするようだ。だが、これはどの自動車にも言えることだが、EVのリセールバリューの低さに躊躇してしまう顧客は多いのだろう。