保障と貯蓄は分けて考える

これから保険に入るという人は、掛け捨てにしましょう。

では、なぜ「掛け捨て」がいいかと言えば、今は貯蓄部分の運用利回り(予定利率)が低いからです。

外務員の営業トークに乗ると、人件費や店舗維持費が上乗せされた割高な保険を契約させられてしまう。
写真=iStock.com/takasuu
外務員の営業トークに乗ると、人件費や店舗維持費が上乗せされた割高な保険を契約させられてしまう。※写真はイメージです

いわゆる貯蓄型の保険は、本来の死亡保障に「積立金」をセットにした仕組みになっていると思えばいいでしょう。満期時にお金が戻ってきたり、途中で「お祝い金」が出たりしますが、それは自分が積み立てたお金が戻ってくるだけのことです。

特に今は低金利なので、これから選ぶなら保障と貯蓄を分けて考え、保険は掛け捨てにして、必要な額を必要な期間だけという考え方が正解です。

ただし、バブルの頃、貯蓄型の生命保険に加入した人は、予定利率が5.5%という今では信じられないほど高い金利のまま運用されているので貯蓄としても増えています。

保険にアフターフォローはない

昔加入した貯蓄型保険がある人は、保険会社に確認してみることをおすすめします。もし予定利率が3.75%以上あるなら、それは今では手に入らない貴重な保険ですから、そのままにしておくといいでしょう。

ただし、そういう保険に入っている人に対しては、保険会社が「最近、ものすごくいい保険が出たので替えた方がいいですよ」と強くすすめてきて、すでに乗り換えさせられてしまっていることが多いものです。

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荻原博子『定年後のお金の悩み、解決します』(河出書房新社)

もし1%台やそれ以下というのであれば、わざわざ保険で積み立てる意味はあまりないので、掛け捨てに替えてもいいのではないでしょうか。

生命保険は、アフターフォローというものがない商品です。

このように言うと、「でも、担当の人が3年に1度は会いに来て、ライフプランに合わせた見直しを提案してくれるから手厚いよ」と反論されることもあります。けれども、それは営業担当者のマージンが数年で切れてしまうことが多いからです。彼らが新しいプランをすすめてくるのは、契約を入れ替えることで、新たに自分のマージンを発生させるためです。つまり、フォローというより、営業活動なのです。