私が農水省に入りコメ問題(食糧管理制度)を担当した1977年以降、不足するかもしれないという心理だけで米価が大きく跳ね上がったことは経験したことがない。それ以前も1918年のコメ騒動までさかのぼらないとないのではないか? 過去にそのような例があるなら示してほしい。

これまでも(25年産米のように)JA農協の在庫操作により豊作でも米価が上昇するというイレギュラーな年もあったが、おおむね米価は需要と供給で決定されてきた。供給が増えると下がるし、減ると上がる。需要は毎年減少してきたので、減反を強化しなければ米価は低下する。上がるのは人為的な操作があるときだ。

【図表】コメ価格の推移
図表=筆者作成

「平成のコメ騒動」をはるかに上回る価格上昇

今回よりも1993年の平成のコメ騒動の時のほうが消費者はパニックになっていた。