「大丈夫、オレたちはいつだって変われる」

20代のうちは「起業するぞ」「これからはモバイルだ」と自分で主体的に決めて走り回っていた。20代のうちはそれでいいと思います。誰かがチャンスを与えてくれるわけでもないですからね。

一方で30代は、社会貢献、メディア、GyaO、ヤフー副社長……すべて自ら望んで、選んだわけではありません。でも、その「不可抗力」に乗っかってみることで、実は自分のビジネスパーソンとしての幅が広がっていく。そのことを、身をもって体感した30代でした。

予期せぬ機会に思いきって乗っかれば、人生は楽しくなると川邊氏はいう
撮影=遠藤素子
予期せぬ機会に思いきって乗っかれば、人生は楽しくなると川邊氏はいう

――今の若い人はその不可抗力を「ガチャ」と敬遠しがちですが、まずはその「ガチャ」を受け入れ、乗っかってみる、と。

こんなことがありました。GyaOの社長を言い渡された直後、起業家仲間と飲んでいて「Web2.0の時代に今さら1.0っぽいことをやるのはダサいよな」とグチっていたんです。そうしたら、のちにヤフーで一緒にYahoo!ショッピングやPayPayを仕掛ける小澤隆生さん(元ヤフー社長、現Boost Capital代表取締役)に「GyaOの社長はお前にとってチャンスだろ? ダサいとか最新とか関係ねえだろ」と怒られて。でも「大丈夫、オレたちはいつだって変われる」と。

その言葉に救われましたね。どんなに運命に落ち込んでも「大丈夫、自分は変われるんだ」と思い込む。そして、与えられた場で、目の前のことに一生懸命取り組む。予期せぬ機会がめぐってきたときに思いきって乗っかれば、人生は楽しくなるんです。

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