1キロ先でも肌で感じる爆破の衝撃波

私が2022年に訪れたときは、運よく(と言っていいのかわからないが)穴の底で何百トンもの岩石が爆破されるのを目撃することができた。

書影
エド・コンウェイ(著)、佐藤優(監訳)『MATERIAL WORLD 世界は「資源」で動かされる』(三笠書房)

そこから1キロメートル以上離れた鉱山の頂上にいても肌で感じられるほどの衝撃波が伝わってきて、岩が砕け散る音はアメリカのコルテス鉱山を見学したときよりもはるかに大きかった。

ほどなくその人工的な谷全体が、爆破に使うコルダイト火薬から生じた鼻を突く臭いのする厚い雲に覆われた。それから、がれきを積んだトラックが、鉱山の側面に沿ってがたがたと揺れながらゆっくり上ってきた。

この作業が24時間365日行なわれている。がれきのうち、銅や精鉱になるのはごく一部であり、残りはチュキのゴーストタウンを食い尽くす「トルタ」になる。

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