いつもと違うルートをテキパキ歩く

せっかく早起きしたのであれば、家で考え込んでないで職場へ向かってしまいましょう。そのとき、いつもと違うルートを通って行くと、いいアイデアが浮かびやすくなります。

いつも同じ道を歩くということは、いつもと同じ景色を見て、何も考えなくても目的地にたどり着けますよね。でも、脳は刺激に慣れやすい性質を持っているために、毎日同じルートを通っているうちに、刺激がなくなって働きが停滞してしまいます。

ところが、初めて通るような慣れない道や、めったに通らないめずらしいルートだと、見るもの聞くものがすべて新鮮。「この家の庭木は美しいな」「こんなところに新しい店ができたんだ」など、さまざまな発見があります。それらは視覚系や聴覚系脳番地を刺激し、また迷わないように方角を考えたりすることで思考系脳番地も刺激されます。

歩くという行為そのものも脳を活性化させます。運動系脳番地は、すべての脳番地と密接に関係し、影響を与えるため、運動脳を鍛えることは脳全体の機能の底上げになるのです。

そして、ダラダラとゆるいペースで歩くのではなく、テキパキとスピーディーに歩くこともポイント。もともと「歩く」という行為は、人類にとっては狩りで獲物を捕らえるために、目的地まで行くためのもの。つまり労働という目的達成の原点です。ダラダラと歩くよりもテキパキと歩くほうが、より多くの成果を出すことができたというのは想像に難くありません。

私はクリニックでの診察でも、患者さんに歩いてもらうことがよくあります。仕事に集中できない、うまくこなせないといった悩みのある方は、たいてい歩き方が緩慢です。

いつもと異なる通勤ルートをさっそうと歩く。それによって今までにない考え方ができたり、ひらめきが生まれやすくなるので、ぜひ試してみてください。

ダウンタウンを歩くビジネスウーマン
写真=iStock.com/monzenmachi
※写真はイメージです

仕事帰りで疲れていても勉強はできる

1日仕事をすると、頭も体もぐったりと疲れます。

資格取得や昇格のため勉強をしたい、はたまた最近始めた語学の勉強を進めたい……そんな気持ちはあるのに、平日の仕事後は、疲れからなかなか勉強が手につかない人は多そうです。

でも、実のところ脳全体が疲れ切ってしまっているわけではありません。

たとえば、デスクワークで書類やパソコンの画面とにらめっこをしている時間が長い人は視覚系脳番地を酷使しているし、人と話す営業などの職種の人は言語を司る伝達系脳番地が疲れている、というように、仕事の内容によって使う脳番地に偏りはあり、仕事終わりに疲れているのは、主にそこの脳番地だけ。日中使っていない脳番地の部分はまったく疲れていません。

このことをうまく活用しましょう。