戦場で精神が壊れるロシア兵たち

アフマットでは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になる兵士はほぼいない。PTSDを訴えたのは、僕が所属した1年半でわずか1人だけ。とはいえ、脱走兵は数十人いたから、何らかの精神的な病を抱えた兵士は多かったのかもしれない。

そんなことを考えていたとき、国防省の兵士が幹線道路で銃を乱射した。明らかに正常な状態ではなかった。彼がこちらに銃を向けたら撃ち殺すしかない。僕は銃を構えた。しかし、彼は笑顔でこちらに歩いてきた。意味不明な言葉を発しながら僕に近づいてくる。すると突然、大声で叫んだ。

「あそこにピータラがいる! ピータラがいるんだ!」