最大の懸念は「生産台数が落ちること」
「日産自動車は復活するかという問い掛けには日翔会会長か、ニッパツの名誉会長か、私個人かでいろいろと思うところはある。しかし、どの立場でも言えるのは、『復活してほしい』の一言だ。
特に、関東経済圏を発展させるには、やはり日産自動車が元気になるというのが不可欠。日翔会の会員が何よりも喜ぶのも、日産自動車が元気になってくれることだ。顧客(自動車メーカー)が元気ではないのに、協力会だけが元気いっぱいで発展するなんてあり得ない。
日産自動車が元気になって復活してくれることが、日翔会を構成する部品メーカー各社の発展にもつながるのだ。我々部品メーカーにとって最も重大な事項は、生産台数である。従って、日産自動車に元気がなくなり、生産台数が落ちていくのを非常に心配していた。
中でも重要なのは、国内の生産台数だ。日本の生産台数がある程度確保されなければ、我々部品メーカーは日本の拠点を維持できないからである。生産拠点としてだけではない。開発拠点としてもだ。この点について、日産自動車が将来どのような方向に進むのかについて心配してきた」
現場の“困り事”に耳を傾けない姿勢に疑問
「日産自動車と日翔会との連携について話を戻すと、日翔会としては日産自動車の経営方針をよく理解するというのが基本姿勢であり、大切だ。
これが日産自動車の復活の条件であり、共に発展するための条件でもあると私は考えている。ただし、ここにもう1つの条件を加えたい。日産自動車にも部品メーカーが困っている事に、より耳を傾けてほしいということだ。
確かに、値引きをきつくしないでほしいとか、宣言した分の生産台数を造ってほしいとかいった内容は、部品メーカーにとって共通の関心事だと思う。だが、それらは各部品メーカー個別の問題であり、日翔会全体の問題ではない。日翔会は日産自動車に対して団体交渉を行って要求を迫るという組織ではない。日翔会の困り事とは、もっと全体に関わるものだ。
例えば、日産自動車が『部品の開発期間をもっと短くしてほしい』という要望を出したとする。すると、日翔会から『それなら、日産自動車は最初の段階からこうしたデータを我々に提供してほしい』といった意見が出る。
こうした声をもっと聞いてほしいのだ。そうすれば、日産自動車と日翔会との間により強固な関係が構築され、互いにもっと発展できると思う」
ところが、日産自動車は部品メーカーのこうした切実な声に、十分に耳を傾けているとは言いがたい。ヨロズの平中氏はこう証言する。

