なかなか決められない大きな決断はどのように下すといいか。医師の和田秀樹さんは「『マイホームか、賃貸か』という問題で、メリット・デメリットを天秤にかけると、悩み続けることになる。迷ってるくらいなら『一か八か』でやってみるのは、浅はかでもなければ、無謀なことでもない」という――。

※本稿は、和田秀樹『落ち込まない 考えすぎない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

マンションを背景に、家の形のキーホルダーがついた鍵を持つ手
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予測できない時代を柔軟に生きる

「世の中は理屈通り、予想通りにはいかないものです」といったところで「そんなことは当たり前ではないか」と思われるだけかもしれません。

しかし、そんな当たり前を「納得」しているかどうかは別問題です。

多くの人は、世の中は理屈通り、予想通りにはいかないものだし、起こってほしくないこと、思いも及ばないことが起きることもあると理解はしています。けれど、それを受け入れ、納得して生きているかというと、そうでもありません。

起こってほしくないこと、思いも及ばないことは、「あってはならない」と思っているのではないでしょうか。

だからこそ、予想外のトラブルや事故、想定外の事態にいら立ったり、自己嫌悪に陥ったりするのです。そうして悩みや不安の渦に巻き込まれてしまいます。

起こってほしくないことを「あってはならないこと」と考えてしまうと、実際に起こったときには、とても冷静ではいられません。

災害や事故、倒産や思わぬ借金などは確かに深刻です。しかし、日常的に起こり得ることまで「あってはならない」と考えてしまうことがあります。些細なことでも、重大な問題だと割り増ししてとらえてしまうと、マイナス感情も、割り増しになってしまうのです。