結論が出せない問題は、出たとこ勝負を覚悟
また、どんな職業に就けば安全度が高いかは、個人の資質や職業との相性などによっても変わってくるので、自分との相性を測るための情報もきちんと集めておくことが大切です。
情報を適切に集めれば、ある程度、より安全な方向にある選択肢を見つけ出すことができるといえるでしょう。
安全志向には、このように情報を集めて幅広く選択肢を見つけること。その選択肢の将来の見通しをつけることが必要になります。
職業選択に限らず、居住地選び、住宅選び、子育てなど、さまざまなシーンで安全志向の選択をする場合にも同様です。自分で情報を集め、吟味し、判断することが不可欠なのです。
「家を買うか、賃貸にするか」「転職するか、今の仕事を続けるか」「定年後は田舎暮らしをするか、都会にとどまるか」……などなど、なかなか決められない悩みは多いものです。
そんなときには、「出たとこ勝負」を覚悟するのも一つの手です。
例えば「マイホームか、賃貸か」という問題です。近年、20代の持ち家率が急上昇しているといいます。実際、2003年には18.4パーセントだったのが、2023年には34.7パーセントと20年の間に倍増し、20代の3人に1人が持ち家に住んでいる計算です。
昨今の低金利に加え、初任給の引き上げで若年層の平均年収が上がったこと、ローンの返済期間を長く設定できるので、長い目で見ると安上がりで、資産形成ができることなどが背景にあるといわれています。
何か不都合が起こったら、そのときに対処
一方で、30代~50代では、賃貸住宅を志向する人がかつてより増えているという統計結果もあります。
これには、この年代では若年層ほど給与の伸びが見られないうえに、ローンの返済期間が短く、月々の返済額が大きいことや賃貸で家賃を支払い続けた場合の負担との差が微妙であること、今後、金利が高くなった場合、返済できるかどうか不安があるといった理由が挙げられています。
さらには、マイホームでは、修繕費などのランニングコストが高くつき、自然災害のリスクなども考慮して、賃貸のほうが気楽でフレキシブルとの考えがあるようです。
賃貸とマイホームで、メリット・デメリットを天秤にかけて、悩み続けている人もいることでしょう。
こういう場合「何か不都合が起こったら、そのときに対処すればよい」と覚悟を決め、思い切ってマイホームを買ってしまうという考え方もありだと思います。
金利が上昇して、ローンの返済額が膨らんだとしても、失業でもしない限り「なんとかなる」と腹を括るのです。

