自分の中にいる「○○星人」を飼いならす

たびたび誘惑に負けそうになる自分を「なんて僕はダメなんだ」と責めても、自分を追い詰め、自己肯定感が下がるだけ。そうではなく、まず自分の逃げ道の傾向を把握し、「そうか、○○星人が僕をさらおうとしてるんだな。これは守ってやらなくちゃ」と意識する。自分という弱い存在を誘惑から守り、完遂に向かわせるイメージだ。

回避の誘惑は、たいてい、つかみどころがない。でも、それを名前ひとつで擬人化・客観視すると、あたかも目の前に現れた「敵」を倒すかのように撃退できる。

「○○星人」なんて荒唐無稽だと思っただろうか。しかし、これはコーチングの世界では「感情の分離」と呼ばれ、よく使われる手法。あなたもぜひ一度、試してほしい。

「脱線のハードル」を高くする

外部からやってくる感覚的な刺激は、逃れようにも逃れられないことがある。

視覚、嗅覚、聴覚への魅力的な刺激によって、集中力が切れる。その魅力的な刺激に、意識がすべて持っていかれてしまう。

こうなると、意志の力はほとんど頼りにならない。

そこで、別の対策をたてよう。すなわち、「タスクから脱線するなら、これをやってから」という「脱線のハードル」を設けるのだ。

たとえば、うっかりスマホを出しっぱなしにしていて、タスク中に、ふと手に取りたくなったとする。「何となく手に取ったが最後、SNSを見はじめて気づいたら30分が溶けていた」というのが今までのパターンだったかもしれない。

でも、その際にひとつ「脱線のハードル」を設けておくと、話が変わってくる。

たとえば、「脱線する前に、今、取り組んでいるタスクを確認する」「ここまでの途中経過を、ざっと見直す」「脱線後に戻ってくるタスクを、脳内でシミュレーション」などでもいいだろう。

とにかく「脱線前に、ひと手間かける」ルールを設けることがポイントだ。