入浴後の保湿を忘れないで

また、ぜひ忘れないでほしいのが、入浴後の保湿です。入浴すると皮脂が落ち、肌の乾燥が進みます。夏は湿気が多いから大丈夫、と油断しがちですが、季節を問わず、お風呂から出たら10分以内に保湿していただきたいのです。

これは性別関係なく、男性でも同じです。乾燥は肌荒れのもとになりますし、せっかく入浴で整えた肌の状態を保つためにも、ここはひと手間かけてほしいところです。

ここまで控えてほしいことをご紹介しましたが、最後は、この夏に向けて「ぜひ取り入れてほしい習慣」をお伝えしておきます。ずばり「暑熱順化」です。

近頃の夏は、気温が40度近く、場合によっては40度を超えるような日が当たり前になってきました。酷暑を乗り切るための対策としても、本格的に暑くなる前の段階で、お風呂の活用をぜひお勧めしたいのです。汗をかくくらいの入浴を2週間ほど続けると、汗をかきやすい体になり、熱中症に強い体ができるという研究があります。ぜひ毎日湯船に入っていただき、体を慣れさせていただきたいと思います。

(参考:日本生理人類学会第 80回大会, 2019

「38度で20分」の入浴習慣で、酷暑対策

このとき意識したいのが温度です。暑くなり始めの時期は、できれば40度で10分、しっかり汗をかく。そして40度で入るのがつらくなってきたら、無理せず38度に切り替えて20分にする。こうして体を少しずつ暑さに慣らしておけば、本格的な夏も乗り切りやすくなります。

冷たい水を一気に飲まない、すぐ涼まない。そして、汗をかいたらしっかり保湿する。夏にやりがちな習慣を少しずつ見直しながら、汗をかく習慣をつけていく。そうすればお風呂の効果はぐっと高まり、ことしの夏を健やかに乗り越えられるはずです。

暑くなり始めの時期は「40度のお湯に10分」で汗をかく習慣を。40度がつらくなってきたら、無理せず「38度のお湯に20分」でもOK。
写真=iStock.com/Yusuke Ide
暑くなり始めの時期は「40度のお湯に10分」で汗をかく習慣を。40度がつらくなってきたら、無理せず「38度のお湯に20分」でもOK。※写真はイメージです
【関連記事】
「家の近所を歩く」よりずっと効果的…精神科医「ウォーキング効果を最大限に引き出す」とっておきの場所【2026年4月BEST】
食前に「たった一杯」飲むだけで肝臓の脂肪を落とせる…専門医の中では常識「食物繊維、発酵食品」あと一つは?
"ヨボヨボ化"を進めるのはラーメンでもパスタでもない…血管・歯・腎臓を同時に壊す「最悪の麺」の正体
パカッと開けて週に1、2個食べるだけ…がん専門医が勧める「大腸がんを予防するオメガ脂肪酸たっぷり食品」
腸の壁に穴が空き、全身がボロボロに…内科医が「毎日食べてはダメ」と警告する"みんな大好きな朝食の定番"【2026年4月BEST】