政策金利2%のシミュレーションが必要
もちろん、あらゆる場合にこうなるわけではありません。子育てプラスのポイントをどこまで取れるか。保証型で団信抜きにした場合、別で加入する保険料はいくらか。頭金をどこまで入れられるか、等によって結果は大きく変わります。
いずれにせよ、政策金利が引き上げられ、変動金利と固定金利の金利差が1%を切る局面では、フラット35のほうが割安として再評価される可能性があります。
では、今から住宅ローンを組む人はどうすればいいのでしょうか。
まず必要なのは、政策金利2%を想定して返済額をシミュレーションしてみることです。
変動金利なら現在1%前後で住宅ローンを借りられるとしても、将来的に2.2%から2.6%程度まで上がる可能性を見ておく必要があります。
また、すでに住宅ローンを借りている人にとっては、返済額が日銀の利上げ幅に近い形で上がることが多いことにも注意が必要です。新規向けの優遇金利だけを見て、将来の負担を軽く見積もるのは危険です。
毎月の返済額以外にも、総支払額、定年時残高、教育費が重なる時期の返済余力、共働きから片働きになった場合の返済継続力までしっかり確認しておく必要があります。
決め打ちしないことが重要
今のように金利の方向感が大きく変わる局面では、変動と固定どちらが得か判断しにくくなっています。そのため、最初から変動か固定かを決め打ちしないことが重要だと思います。
特にローンの実行までまだ半年以上あるという方は、変動金利とフラット35の両方で審査を通しておくとよいと思います。
今の金利差を見て変動に決めてしまい、ローン実行時点でもしフラット35が有利だった場合に困ってしまうからです。
逆に、フラット35に決め打ちした場合も、もし金利上昇が想定より緩やかで変動金利がまだ低く抑えられていた場合、やはりメリットを逃すことになります。
今は、日銀が追加利上げを進め、長期金利も大きく動いている局面です。最後まで比較できる状態を作っておくことが重要と言えます。
金利のある世界では、住宅ローンの正解は一つではありません。大事なのは、金利がどう動いても生活を守るための戦略を持つことではないでしょうか。

